薬剤師 止瀉薬

止瀉薬


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止瀉薬は、下痢を抑えるお薬です。

 

感染性の下痢などでは症状を悪化させる恐れがあるため、
下痢の原因を考慮して使用する必要があります。

 

止瀉薬で代表的なものは、ロペラミド塩酸塩(ロペミン)です。

 

腸管には、腸管内の水分を吸収する働きや蠕動運動(食物や便を肛門側へ運ぶ働き)があります。

 

下痢は、腸管からの水分吸収低下、体内から腸管への水分分泌増加、滲出液の
増加などが原因で腸管内の水分が多くなったり、蠕動運動(食物や便を肛門側へ運ぶ働き)が
異常に亢進することなどが原因で起こります。

 

ロペラミドは、腸管の神経に作用し蠕動運動(食物や便を肛門側へ運ぶ働き)を抑えます。

 

 

また、腸管内へ水分が分泌されるのを抑え、
腸管からの水分吸収を促進することで下痢を抑えます。

 

このお薬を服用すると眠気やめまいが起こることがありますので、
自動車の運転や危険を伴う機械の操作などを行う際は注意が必要です。

 

 

副作用で重大な症状は、イレウス、巨大結腸、ショック、アナフィラキシー様症状、
皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症です。

 

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代表的な症状としては、発疹、腹部膨満感、腹部不快感、悪心、腹痛、便秘などがあります。

 

相互作用で併用できない薬はありませんが、注意が必要なお薬があります。
注意が必要なお薬は次の通りです。

 

・ロペラミドの効果を減弱させる恐れがあるもの:胃薬(ケイ酸アルミニウム)、止瀉薬(タンニン酸アルブミン)
・ロペラミドの効果を増強させる恐れがあるもの:HIV感染症治療薬(リトナビル)、抗不整脈薬(キニジン硫酸塩水和物)

 

 

細菌による下痢の場合、下痢を止めてしまうと腸管内の有毒物質(細菌や細菌が作り出す毒素)の
排泄が抑えられてしまうため、症状が悪化したり、治療期間が長くなってしまう可能性があります。

 

下痢の症状に応じて使用されることもありますが、自己判断で服用しないよう説明しましょう。

 

腸管出血性大腸菌(O157)などの重傷の細菌性下痢患者さん、
抗生物質の投与に伴う偽膜性大腸炎の患者さんでは、通常使用されません。

 

 

その他の特徴ある薬剤としては、タンニン酸アルブミン(タンナルビンなど)があります。

 

このお薬は、緩和な収斂作用のある止瀉薬で、腸管の表面を保護することで下痢を抑えます。

 

牛乳由来のたんぱく質を含んでいるため、牛乳に対してのアレルギーを持っている人は服用できません。

 

また、鉄剤と併用すると相互に作用が減弱する恐れがありますので、併用できません。
サプリメントの鉄分などにも注意が必要です。





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