α遮断薬

血管にあるα受容体を刺激すると、血管が収縮して血圧が上がります。
ドキサゾシンメシル酸塩(カルデナリン)は、末梢血管の交感神経α受容体の遮断、
特にα1受容体(シナプス後α受容体)に選択的に働き、
α2受容体(シナプス前α受容体)にはほとんど作用しません。
α1受容体が遮断されると末梢血管は拡張し、
抵抗がなくなるので拍出量が増ええ高血圧が改善します。
このお薬の飲み始めの頃や量をふやした時に立ちくらみなどが現れることがあります。
立ち上がる時は、ゆっくりと立ち上がるよう指導して下さい。また、この様な症状が
現れる可能性があるため、高所作業や自動車の運転、危険を伴う機械の操作など
行う時は十分に注意して下さい。
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副作用として重大な症状は、失神、意識喪失、不整脈、脳血管障害、狭心症、心筋梗塞、
無顆粒球症、白血球減少、血小板減少、肝炎、肝機能障害、黄疸があります。
代表的な副作用としては、めまい、ふらふら感、起立性めまい、頭痛、
頭重、動悸、心悸亢進などがあります。
服用後、この様な症状が見られたら主治医に相談して下さい。
相互作用として、症候性低血圧を起こす可能性があるものがあります。
それは、次の通りです。
ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(バルデナフィル塩酸塩水和物、
タダラフィル、シルデナフィルクエン酸塩)
・「高血圧治療ガイドライン2009」でα遮断薬は高血圧治療の第一選択薬から外されましたが、
早朝高血圧や褐色細胞腫による高血圧には適応となります。
・早朝高血圧では、ドキサゾシンを寝る前に服用します。
・褐色細胞腫の手術前の血圧コントロールに使われます。
・総コレステロール、トリグリセライドの低下やHDLコレステロールを上昇させる作用が報告されています。
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