薬剤師 カリウム保持性利尿薬

カリウム保持性利尿薬


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通常利尿薬は腎尿細管で作用するときK+も一緒に排泄してしまいます。

 

このため、低カリウム血症になる可能性もありますが、スピロノラクトン(アルダクトンA)は、
K+の排泄を抑えることでカリウム保持性利尿薬といわれています。

 

この薬は、遠位尿細管のアルドステロン依存性ナトリウム―カリウム交換部位に働きます。

 

アルドステロン拮抗作用により、ナトリウムおよび水の排泄を促進し、
カリウムの排泄を抑えることで利尿効果を発揮します。

 

但し、高カリウム血症の患者さん、アジソン病の患者さんには使用することができません。

 

 

また、降圧作用でめまいなどが現れることがあるので、
高所作業や自動車、機械の操作など危険を伴う作業を行う際は注意が必要です。

 

副作用については、重大な症状で電解質異常(高カリウム血症、低ナトリウム血症、
代謝アシドーシスなど)、急性腎不全があります。

 

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また、発疹・じんましんの症状が現れた場合は、服用を中止して下さい。

 

ミネラロコルチコイド受容体にアルドステロンが作用すると血圧が上昇し、
臓器障害が引き起こされます。

 

スピロノラクトンはこの受容体に結合し血圧を下降させます。

 

 

また、スピロノラクトンは、性ホルモン受容体にも結合するため、
女性化乳房などの副作用が起きることがあります。

 

女性化乳房の症状が見られた場合は、薬の減量や休薬が必要です。

 

 

相互作用として、タクロリムス水和物、エプレレノン、ミトタンとの併用はできませんのでご注意下さい。

 

 

また、次の薬剤を併用すると高カリウム血症を引き起こす可能性があります。

 

・カリウム製剤・ACE阻害薬・アンジオテンシンU受容体拮抗薬・他のカリウム保持性利尿薬・
シクロスポリン、他の利尿薬、特にループ利尿薬と一緒に使うとK+を保持して効果がよくなることがあります。

 

その他、特徴ある薬剤の指導ポイントがあります。

 

エプレレノン(セララ)は利尿薬ではありませんが、選択的アルドステロン拮抗薬なので、
スピロノラクトンで問題となっていた性ホルモン受容体への作用が少なく、
アルドステロンの作用をより強く抑えることができ、血圧を下げる働きがあります。





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