薬剤師 服薬指導 高齢者

高齢者への服薬指導


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高齢者は加齢に伴い生理機能が低下していきます。

 

また、複数の疾患を抱えている患者さんも多く見られ、
医薬品を複数使っている方が大変多いことが現状です。

 

特に心疾患や呼吸器、慢性腎臓病などを抱える患者さんが服用する薬剤はとても多く、
薬剤を規定通りに服薬できるかが問題になることも少なくありません。

 

薬剤を規定通りにきちんと服薬できるようにするには、患者さんだけではなく、
患者さんの家族に対しても服薬指導を行うことも重要です。

 

 

また、生理機能低下に加え服用する薬剤が多いことから、
成人よりも副作用の発現率が高くなる傾向にあります。

 

原因として考えられることは、投薬量や相互作用、そして長期投与などが考えられます。

 

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薬剤を規定通りに服薬してもらうには、高齢者に限られたことではありませんが、
医師の指示通りに決められた用法・用量を守って服用するように指導することが一番大切です。

 

お薬の飲み方、使い方など説明を行う時は、「朝・夕方にこのお薬を飲んで下さい」と
いったことだけではなく、実際にお薬を見せて飲み方の説明をしたり、喘息治療薬などの
吸入剤を処方されている場合は、吸入剤の使い方なども含めて考えなくてはなりません。

 

特に高齢者の場合は、シートを誤って飲んでしまったりすることもあり、食道穿孔や
縦隔洞炎や死亡する例も報告がありますので、添付文書にも薬剤交付時にシートから
取り出して服用することを説明するよう記載されています。

 

吸入剤の使い方を説明する際は、実際に患者さんの前で吸入して見せたり、
カプセルを詰めたりすることで覚えてもらうようにすることも効果的です。

 

 

また、多くの種類の薬剤を処方されている場合は、1つの袋に飲む薬を入れてもらう
一包化して処方してもらうと、飲み間違いなどがなくなり、規定通りに
お薬を飲むことができるようになります。

 

 

自分で症状や状態を確認できるような患者さんに対しては、
自己中断しないように説明を行います。

 

血圧が下がっていたから、胃の痛みがなくなったから、血糖値が低めだったから…
などの理由から患者さんが自己判断で薬を飲まないといったケースもよくあります。

 

「朝食は摂らないから」という理由で朝食後の薬は飲まない患者さんもいます。

 

このようなことから、患者さん個人個人の生活スタイルや習慣などを聞き、
それに合った服用方で指導を行うようにしましょう。

 

 

最後に副作用についてです。

 

副作用を羅列するような服薬指導では、
薬剤を規定通りに服薬することができない場合があります。

 

副作用が多く見られる薬は、患者さんの不安をあおってしまい、
服薬することに抵抗感が生じてしまいます。

 

患者さんには極力不安を抱かせないように副作用についての説明を行って下さい。

 

起こりやすい副作用の初期症状を、可能であれば家族にも説明し、
患者さんやその家族が副作用を早期に発見できるように配慮します。

 

また、例えばαグルコシダーゼ阻害薬を服用している患者さんが低血糖を起こした場合は、
アメなどのショ糖ではなく、ブドウ糖を服用しなければならないなど、
注意事項についての説明が必要な場合は、服薬指導のたびに確認するといいでしょう。





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