保険調剤 健康保険法

保険調剤の概念と健康保険法についての理解


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保険調剤とは、保険薬局において保険薬剤師が、

 

患者さんの持参した保険処方せんに基づいて健康保険法や薬事法などの

 

法律を遵守し、適正に調剤を行う行為のことです。

 

 

社会情勢とともに変化する薬事関係法規

 

平成19年4月、薬局の薬剤師に関連する法律が改正されました。
改正された法律は、医療法、薬事法そして薬剤師法です。

 

これらの法律を改正した目的は、高齢化社会の到来、国民の病気の構造の変化、
社会経済情勢の変化などに対応して国民が受ける医療サービスと費用の適正化です。

 

ここでは、法律上の観点から見た保険調剤の概念と、
保健医療制度の骨格をなす健康保険法に焦点を絞り、その要点を説明します。

 

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法律上の観点から見た保険調剤の概念

 

保険調剤を行うにあたって第一に重要なことは、
保険調剤は保険者との公法上の契約であることです。

 

第二に重要なことは、その契約内容が、法廷約款(契約にある条項)として、
健康保険法、薬事法、薬剤師法、保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則、
厚生労働省告示などに明文規定されていることです。

 

第三に重要なことは、調剤報酬算定要件が、調剤報酬改定時に
厚生労働省告示として示されることです。

 

当然のことですが、保険薬剤師が業務を遂行する最には、
上記の法令を遵守する義務があります。

 

従って、契約違反行為に対しては、最悪の場合、契約の解除(保険薬局の指定の取り消し、
保険薬剤師の登録の取り消し)処分がとられます。

 

薬剤師は機会があるごとに薬事関連法規や厚生労働省告示(調剤報酬算定要件)などを確認し、
適正な保険調剤、調剤報酬の請求にあたるように心がけなければなりません。

 

薬事関連法規の改正時は、日常業務を点検するよい機会です。

 

健康保険法と薬剤師、保険調剤

 

健康保険法は、保険料を納付(事業主と被保険者の双方が負担)して、
業務外の疾病、負傷、出産、死亡に関して必要な給付を行うことを目的として制定された法律です。

 

保険者は国、区、地方公共団体及び健康保険組合(民営でも公法人扱い)などです。
健康保険法が定める保険薬局や保険薬剤師の業務などについて、下記に要点を選んで説明します。

 

  1. 第64条(保険医又は保険薬剤師)の規定によると、

    健康保険の調剤に従事する薬剤師は、保険薬剤師でなければなりません。

  2.  

  3. 第70条(保健医療機関又は保険薬局の責務)の規定によると、保険薬局において

    調剤に従事する保険薬剤師は、厚生労働省令(保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則)に
    従って調剤(療養の給付)をしなければなりません。

  4.  

  5. 第71条(保険医又は保険薬剤師の登録)の規定によると、保険薬剤師の登録は、

    薬剤師の申請により行います。従って、薬剤師免許を取得したからといって、
    すなわち保険薬剤師ということにはなりません。

  6.  

  7. 第72条(保険医又は保険薬剤師の責務)の規定で、厚生労働省令とは、

    「保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則」のことです。
    「保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則」のことを略して「薬担規則」と言います。
    規則という名前からは、拘束力を弱く感じますが、厚生労働省大臣が発令する
    行政命令ですので注意が必要です。

 

服薬指導を円滑にするための基本

 

最後になりますが、これは大事なことです。
薬局薬剤師には、話し方=対話能力が要求されます。

 

プレゼンテーション(患者又は顧客に対して情報を提示し、理解・納得を得る行為)も
工夫しましょう。

 

患者・顧客の人間性をよく理解し、薬・病気の専門知識を広く深くし、
薬事関連法規の知識も深めましょう。





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