薬剤師 過活動性膀胱治療薬

過活動性膀胱治療薬


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過活動性膀胱は尿意切迫に頻尿・夜間頻尿を伴い、
ときには切迫性尿失禁を呈する症候群をいいます。

 

2002年に国際禁制学会で定義された臨床診断名で、脳梗塞などの神経障害や、
前立腺肥大など非神経的な原因があります。

 

過活動性膀胱治療薬で代表的なお薬は、ソリフェナシンコハク酸塩(ベシケア)です。

 

膀胱のムスカリン受容体に拮抗的に働き、自分ではコントロールできない膀胱の過剰な収縮を抑え、
膀胱に尿をためやすくします。

 

通常、過活動性膀胱の症状(尿意切迫感、頻尿、切迫性尿失禁)に用いられます。

 

使用上の注意は、排尿困難のある患者さんでは、症状の悪化や尿閉を誘発する可能性があります。
排尿困難感がますようなことがあった場合は相談するよう指導します。

 

 

また、目がかすむ、物がみえにくいなどの異常が現れることがあります。
高所作業や車の運転などへの注意を促しましょう。

 

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副作用で重大・代表的な症状は、倦怠感、食欲不振、皮膚などが黄色くなるなどの肝機能障害や、
尿が出にくくなることがあります。また、口が渇く、便秘などといった副作用もあります。

 

相互作用としては、抗コリン作用のある薬剤と併用すると、口腔内乾燥や便秘、
排尿困難などの抗コリン作用が増強する恐れがあります。

 

 

また、アゾール系抗真菌薬はベシケアを
代謝する酵素を強力に阻害するため、抗コリン作用が増強される可能性があります。

 

逆にリファンピシンやカルバマゼピンなどはベシケアを代謝する酵素を誘導するため、
ベシケアの作用を減弱させてしまう可能性があります。

 

 

・過活動性膀胱は2002年に国際禁制学会が新たに定義した症候群です。
「尿意切迫感を有し、通常これに頻尿および夜間頻尿を伴い、切迫性尿失禁は
伴う場合もあれば伴わない場合もある状態」と定義されています。

 

簡単にいえば「膀胱の畜尿障害」のことであり、尿意を感じて尿がもれてしまう、
尿の回数が多いといった臨床像を呈する症候群です。

 

・人の膀胱に分布するムスカリン(M)受容体には5つのサブタイプがあり、
膀胱平滑筋にはM2、M3受容体が存在します。

 

ソリフェナシンは比較的M3を選択的に阻害する医薬品で、その他にはサブタイプ非選択的な
トルテロジンなどがあり、この選択性が薬剤の効果や副作用などの差に関与していると考えられています。

 

副作用にあるQT延長は、ソリフェナシン30r/日を投与した症例で認められています。

 

・服薬指導に関しては、多くの患者が恥ずかしさから尿失禁のことを話してこない傾向があるようです。
薬剤の効果や副作用を確認するうえでも、質問の仕方や内容には配慮し、
わかりやすい用語を用いて話すとよいでしょう。





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