薬剤師 排尿困難治療薬

排尿困難治療薬


このエントリーをはてなブックマークに追加  

前立腺は男性にしかない生殖器の1つで、前立腺が肥大すると膀胱頸部・尿道が圧迫され、
尿が出にくくなり残尿感、頻尿、排尿困難などの下部尿路症状や、膀胱出口部閉塞、
血尿、尿路感染などを呈します。

 

排尿困難治療薬の代表的なお薬は、タムスロシン塩酸塩(ハルナールD錠)です。

 

尿道や前立腺のα1受容体に作用することにより、尿道内部の圧力を下げ、尿を出やすくするお薬です。
通常、前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療に用いられます。

 

使用上の注意は、特に立ち上がったときなどに血圧が下がることがあり、
めまいやふらつきとなって症状が現れることがあるので、高い所での作業や車の運転、
危険を伴う作業には注意するよう説明して下さい。

 

また、このお薬は口の中ですぐに溶けますが、噛み砕くことなく、唾液と一緒に飲み込むか、
水またはぬるま湯と一緒に服用するよう指導しましょう。寝たままの状態で水や
ぬるま湯なしで服用しないことも伝えて下さい。

 

スポンサーリンク

 

副作用で重大・代表的な症状は、めまい、ふらつき、立ちくらみ、血圧低下、動悸などの他に、
胃部不快感や吐気といった消化器症状、全身のだるさや食欲低下、
皮膚が黄色くなるような肝機能障害があります。

 

相互作用としては、ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤であるシルデナフィルクエン酸塩、
バルデナフィル塩酸塩水和物との併用により、症候性低血圧が報告されています。

 

バルデナフィルは併用禁忌です。降圧薬全般とスルデナフィルは併用注意ですが、
めまいや立ち上がったときの血圧低下などがある場合は、すぐに医師や薬剤師に相談して下さい。

 

 

・α1受容体にはα1A、α1B、α1Cの3つのサブタイプがあります。
タムスロシンは、前立腺に多く分布するα1A受容体の選択性が高いα1受容体遮断薬であり、
下部尿路平滑筋弛緩作用が強く、尿道をゆるやかにして排尿障害を改善します。

 

・前立腺肥大症の典型的な臨床像には高齢男性における頻尿、夜尿、尿流減少、
排尿終末における尿の滴下があります。

 

これらの症状の重症度や治療反応性評価には国際前立腺
症状スコア(IPSS)が用いられます。服薬指導にはIPSSに含まれる
質問をおりまぜて話を進めると効果的です。





このエントリーをはてなブックマークに追加