薬剤師 高リン血症治療薬

高リン血症治療薬


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【@沈降炭酸カルシウム(カルタン)】

 

慢性腎臓病(CKD)は、低カルシウム血症や高リン血症などから、
骨だけでなく血管を含む全身の石灰化など、生命予後に影響する全身疾患をきたします。

 

これを骨ミネラル代謝異常(CKD−MBD)と呼びます。

 

炭酸カルシウムは、消化管内で食事由来のリン酸イオンと結合し、
難溶性のリン酸カルシウムを形成することで、腸管からのリン吸収を抑制します。

 

 

使用上の注意は、高リン血症の根本的な治療は、食事療法などによるリン摂取制限です。

 

このお薬は血液中のリン排泄を促進するようなお薬ではないので、
食事療法などをしっかりすることが大切です。

 

炭酸カルシウムは食事と消化管内で混ざることによって作用を発揮しますので、
必ず食直後(食事中、食直前と指示が出ることもあります)に服用するよう伝えて下さい。

 

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副作用で重大・代表的な症状は、カルシウムが吸収されてしまうことで、
高カルシウム血症を生じることがあります。

 

吐気、嘔吐、便秘、むくみなどの症状が出たら、医師や薬剤師に相談するよう伝えましょう。

 

 

また、こうした副作用は便秘により発症頻度が高くなると考えられています。
排便のコントロールも気をつけるようにしましょう。

 

相互作用としては、ニューキノロン系、テトラサイクリン系の抗菌薬と難溶性の塩を形成するため、
併用する抗菌薬の効果を減弱させることがあります。

 

 

また、ビタミンD製剤との併用は副作用である
高カルシウム血症を発症しやすくなるため注意が必要です。

 

 

 

【Aセベラマー塩酸塩(レナジェル、フォスブロック)】

 

セベラマーは非吸収性のポリカチオン性ポリマーで、カルシウムやアルミニウムを含まないことから、
血清カルシウム濃度を上昇させることなく。また消化管のpHに影響されることなく、
血清リン値を低下させることができる薬剤です。

 

使用上の注意は、高リン血症の治療は食事療法が基本ですから、
食事によるリンの摂取制限が重要です。

 

 

また、セベラマーは消化管内で食事と混ざることで効果を発現しますから、
必ず食直前に服用するように指導します。

 

副作用で重大・代表的な症状は、セベラマーには腸管穿孔、腸閉塞の副作用があります。

 

服用開始や増量後に便秘になる、便秘が悪化する、腹部膨満感などの症状が現れた場合、
特に腹痛や嘔吐などの異常が現れた場合は、医師や薬剤師に相談するよう伝えましょう。

 

 

相互作用としては、セベラマーは、同時に経口投与された薬剤の吸収を遅延
または減少させる可能性があります。

 

抗てんかん薬や不整脈用剤などの、安全性および有効性に臨床上
重大な影響を及ぼす可能性のある薬剤は、セベラマーと同時に服用せず、
可能な限り時間を開けて服用するよう指導して下さい。

 

また、レボチロキシンナトリウム水和物との併用で、
甲状腺刺激ホルモン濃度が上昇することがあることも伝えましょう。

 

・CKDの進行とともに、血清カルシウム値は低下し、血清リン値と副甲状腺ホルモンの値は上昇し、
これを二次性副甲状腺機能亢進症といいます。

 

CKDにおける骨ミネラル
代謝異常(CKD-MBD)こうした二次性副甲状腺機能亢進症や、
腎臓でのビタミンD活性化障害などが複雑に関与しています。

 

リンは尿から排泄されるため、CKDが進行するとリン排泄が低下し、高リン血症となります。





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