薬剤師 5-FU系 <抗がん剤>

5-FU系 <抗がん剤>


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テガフール・ギメラシル・オテラシル配合剤は5-FUの効果を高め、
副作用を軽減することを目的に開発された日本初の経口抗がん剤です。

 

経口剤のため外来診療が可能で、様々な悪性腫瘍に適応があります。
代表的なお薬は、テガフール・ギメラシル・オテラシル配合剤(ティーエスワン)です。

 

ティーエスワンには腫瘍に対する薬テガフールと、その他のギメラシル、
オテラシルカリウムの3つの成分が合成されています。

 

テガフールは体内で徐々に5-FUという抗腫瘍作用のある成分に変換され、効果を発揮します。

 

その一方、ギメラシルは5-FUの分解を抑えて効果を持続させる働きがあり、
オテラシルカリウムは副作用の一部(下痢などの消化器症状)を軽減する働きをします。

 

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使用上の注意は、相互作用などを参照して下さい。

 

副作用で重大・代表的な症状は、このお薬のよいところは通院治療が可能ということにありますが、
症状に現れない副作用などもありますので、副作用に十分注意するとともに、
定期的な外来通院での検査が必要です。

 

主な副作用としては風邪のような症状や、出血が止まりにくい(骨髄抑制、間質性肺炎)、
皮膚が黄色くなる、体がだるい(肝障害)などがあります。
(特に女性に関して)色素沈着といって皮膚や爪が黒くなることがあります。

 

直射日光による影響があるともいわれていますので、
外出時は直射日光を避けるようにしたほうがよいかもしれません。

 

相互作用としては、フッ化ピリミジン系薬剤とは併用禁忌で、
薬剤の切り替え時には7日間以上の休薬期間が必要となります。

 

服用しているお薬を確認させてもらう必要があります。

 

 

・ティーエスワンは様々な悪性腫瘍に適応があります。
基本的な服用方法は4週間服用して2週間休薬する方法ですが、
がん化学療法のレジメンによっては服用方法が異なります。

 

・患者さんが服用方法を十分に理解しているかどうかが、この治療の鍵ともいえます。
副作用に関しては、それぞれの癌種の病期や目的によって、
またその併用薬によって出現する副作用とその出現時期などが異なってきます。
添付文章だけではなく、他の抗がん薬との併用によりどのような副作用が増えるのか、
術後に服用するのと進行期に服用するとどのような差が出るかなど、
適応のある腫瘍に関する臨床試験を薬剤師は十分に学んでおく必要があります。

 

・ワルファリンカリウムとの併用は併用注意となっていますが、併用によりPT-INRの上昇を認めるなど、
ティーエスワンの服用方法を考えると非常に管理の難しい併用薬といえます。
併用される場合は、出血傾向に配慮するよう服薬指導する必要があります。

 

・ティーエスワンには服薬管理手帳があり、そうしたツールを利用して、
外来通院でもしっかりと患者さん自身が副作用を監視するように、服薬指導を行うと良いでしょう。





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