薬剤師 インフルエンザ治療薬

インフルエンザ治療薬


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インフルエンザにはA、B、Cの3つの型があり、インフルエンザA型ではウイルス表面にある
ヘマグルチニン(HA)とノイラミニターゼ(NA)の変異による亜型が存在します。

 

インフルエンザ治療薬の代表的なお薬は、オセルタミビルリン酸塩(タミフル)です。

 

インフルエンザウイルスに感染した細胞からウイルスが遊離するのを
阻害することによりウイルスの増殖を抑えます。

 

通常、A型またはB型インフルエンザウイルス感染症の治療に用いられます。

 

使用上の注意は、タミフルは、服用後に因果関係不明の異常行動を認めた報告があり、
厚生労働省より緊急安全性情報が出されています。

 

小児・未成年者に処方された場合、以下の2点について保護者が注意することが必要です。

 

@異常行動の発現のおそれがあること。
A自宅において療養を行う場合、少なくとも2日間、
保護者などは小児・未成年者が1人にならないよう配慮すること。

 

インフルエンザ脳症などによっても、同様の症状が現れる可能性があります。

 

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また、インフルエンザの症状は発熱や鼻汁だけではなく、筋肉痛や倦怠感などがあり、
副作用との鑑別は困難なため、自己判断による中断をしないよう説明しましょう。

 

副作用で重大・代表的な症状は、悪心、嘔吐を認めることがありますが、
食事とともに服用することで軽減するとされています。

 

その他に劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症、
急性腎不全、精神・神経症状(意識障害、異常行動、譫妄、幻覚、妄想、痙攣など)、
出血性大腸炎などが報告されています。

 

このような症状に気付いたら、担当の医師または薬剤師に相談するよう伝えましょう。

 

相互作用は、プロベネシドの併用によりタミフルが体外に排泄されにくくなることがわかっていますが、
その他の多くの薬物との相互作用は検討されていません。

 

 

・A型インフルエンザのHAには16種類、NAに9種類の亜型が存在します。
ノイラミニターゼ阻害薬であるオセルタミビル(タミフル)は9種類のNAすべてに有効であり、
鳥インフルエンザ(H5N1,H5N2,H5N3,H9N2,H7など)にも有効です。

 

・人間に感染するのは、基本的にはH1N1,N1N2,N3N2の3種類です。
ノイラミニターゼは新しく形成されたインフルエンザウイルスが感染細胞から放出される際に必要となる酵素で、
オセルタミビル、ザナミビルはこれを選択的に阻害し、ウイルスの増殖を抑制します。
ザナミビルはアマンタジン耐性株、一部のオセルタミビルの耐性株にも有効とされています。

 

C型インフルエンザはノイラミニダーゼを持たないため、ノイタミニダーゼ阻害剤の効果がありません。

 

・タミフルは発症後48時間以内に服用すれば有効とされている薬剤ですが、
肺炎を生じている場合は、発症後48時間以降であっても使用することがあります。

 

・各市町村などが出す地域の流行情報や、WHOのWebサイトやPandemicFlu.govなどで
情報を常にアップデートしておく必要がある領域です。





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