薬剤師 ヘルペスウイルス治療薬

ヘルペスウイルス治療薬


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ヘルペスウイルス群はエンベロープをもつDNAウイルスで、単純ヘルペスウイルス(1型および2型)、
水痘・帯状疱疹ウイルス、サイトメガロウイルスなどがあります。

 

ヘルペスウイルスに対する薬剤で代表的なお薬は、バラシクロビル塩酸塩(バルトレックス)です。

 

単純ヘルペスウイルスおよび水痘・帯状疱疹ウイルスの増殖を抑えるお薬です。
通常、単純疱疹、帯状疱疹、水痘の治療や、性器ヘルペスの再発抑制に用いられます。

 

使用上の注意は、まず、腎臓の機能が悪くなっていると指摘されている場合や、
透析を受けている患者さんは用量を減量しなくてはなりません。

 

 

また高齢者や脱水の状態も副作用が起こりやすいため、
可能であればしっかりと水分補給をしながら服用する必要があります。

 

また、適応症によって服用方法や用量、服用期間が異なります。

 

自己判断で服用を中止したり、再開したりしていると、薬剤があまり効かなくなることもあるため、
自己判断による中止などは決してしないよう説明を行って下さい。

 

副作用で重大・代表的な症状は、腎機能障害や高齢者に見られる血中濃度上昇による
副作用としては、急性腎不全や精神神経系が報告されています。

 

精神神経系の副作用としては意識レベルの低下や幻覚、痙攣、
吐気、嘔吐といった症状を呈します。

 

相互作用としては、尿細管分泌を抑制する作用のあるプロベネシド、シメチジンはアシクロビルの
腎排泄を抑制し、アシクロビルの血中濃度を上昇させることが報告されています。

 

特にバラシクロビルではアシクロビルよりも高い血中濃度が得られるため、
これらの薬剤との併用には注意が必要です。

 

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アシクロビルよりもバラシクロビルのほうが、生体利用率がよく、
経口アシクロビルの3〜5倍の血中濃度が得られます。

 

水痘・帯状疱疹ウイルスに対しては活性が低い分、大量投与が必要となります。
(サイトメガロウイルスに対してアシクロビルを用いることはほとんどないことです)。

 

バラシクロビルはアシクロビルのプロドラッグで、
アシクロビル耐性のウイルスはバラシクロビルにも耐性となります。

 

耐性のメカニズムは、ウイルスのチミジンキナーセ産生の低下が一番多いと考えられており、
次いでチミジンキナーゼのアシクロビルに対する親和性の低下、
ウイルスのDNAポリメラーゼの変化といった機序が知られています。

 

耐性を防ぐ観点から、服用方法の徹底を図り、
また自己判断による中止、再開に対する注意を促していく必要があります。





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