薬剤師 ニューキノロン系

ニューキノロン系 〜抗菌薬B〜


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ニューキノロン系に分類される抗菌薬は、対象となっている細菌が幅広く、
抗菌力も強いため、様々な感染症に用います。

 

中でも膀胱炎や腎盂腎炎、細菌性腸炎、気管支炎や肺炎
などの呼吸器疾患によく使用されているお薬です。

 

代表的なお薬は、レボフロキサンシン水和物(クラビット)です。

 

細菌のDNA複製に必要なDNAジャイレースと呼ばれている酵素を阻害することで、
殺菌作用を示すお薬です。

 

使用上の注意は、軟骨の成長を妨げるので、18歳以下への使用は避けることが望ましいお薬です。

 

また、このお薬は腎臓から排泄されるため、腎臓の機能が低下している患者さんには
用量を減らすなどの注意が必要です。

 

点眼薬は光に弱いため、使用しないときは必ず付属の遮光袋に入れて保存するよう指導しましょう。

 

副作用で重大な症状は、ショック、アナフィラキシー様症状、中毒性表皮壊死症、皮膚粘膜眼症候群、
痙攣、急性腎不全、肝機能障害、黄疸、無顆粒球症、汎血球減少症、血小板減少、
溶血性貧血、間質性腎炎、好酸球性肺炎、偽膜性大腸炎などの血便を伴う重篤な大腸炎、
横紋筋融解症、低血糖、アキレス腱炎、腱断裂などの腱障害、錯乱、過敏性血管炎、抑うつなどです。

 

代表的な症状としては、かゆみ、じっましん、しびれ、めまい、下痢、吐気などがあります。

 

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相互作用として併用できないお薬はありませんが、次のようなお薬との併用には注意が必要です。

 

@けいれんを誘発する恐れがある薬剤:フェニル酢酸系・プロピオン酸系NSAIDs(フルルビプロフェンなど)
A本剤で作用が増強される薬剤:ワルファリンカリウム
 まら、アルミニウム、マグネシウム、鉄などを含む製剤と同時に服用すると、薬の吸収が低下するため、
1〜2時間程度間隔をあけてから服用するよう指導して下さい。

 

この系統のお薬は、光線過敏症を起こすことが知られています。
中でも、ロメフロキサシン塩酸塩(ロメバクト)やスパルフロキサシン(スパラ)は光毒性が強いため、長袖のシャツ・
帽子・UVカットの化粧品などを使用して、服用中および服用中止後7日間は直射日光を避ける必要がありますが、
その他のニューキノロン系抗菌薬は、光線過敏症の可能性は低いといわれています。

 

 

<その他の特徴ある薬剤の指導ポイント>

 

ニューキノロン系抗菌薬のガレノキサシンメシル酸水和物(ジェニナック)は
1日1回400rの服用で効果が発揮されるお薬です。

 

アルミニウム、マグネシウム、鉄だけではなく、
カルシウムや亜鉛を含む製剤とも間隔をあけて服用する必要があります。

 

レボフロキサシンは、DNAジャイレースによって切断されたDNA鎖の表面に結合し、再結合を阻害します。
その結果、DNAは超らせん構造をとれなくなり、DNAの複製ができなくなります。





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