薬剤師 マクロライド系

マクロライド系 〜抗菌薬A〜


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この系統のお薬は、百日咳やマイコプラズマ肺炎などの呼吸器疾患に多く用いらていれます。
免疫を高める作用や気道の絨毛運動を活発にする効果もあり、慢性の気管支炎や
副鼻腔炎に対して、保険適応外で少量を長時間使うこともあります。

 

代表的なお薬は、クラリスロマイシン(クラリス)です。

 

最近の蛋白合成を阻害して、細菌の増殖を抑えるお薬です。
この系統のお薬は従来、胃酸で分解され、吐気・むかつき・胃痛などの症状が出ることが知られていますが、
クラリスロマイシンは胃酸で分解されにくく、消化器症状が出にくいといわれています。

 

使用上の注意は、ドライシロップを柑橘系ジュース・スポーツドリンク・乳酸菌飲料などの
酸性飲料に混ぜて服用すると苦みが出るため、注意が必要です。

 

また、混ぜてから時間が経過すると苦みが増してきます。
混ぜたあとはすぐに服用するよう指導しましょう。

 

副作用で重大な症状は、アナフィラキシー・ショック、QT延長、心室頻拍、心室細動、汎血球減少症、
無顆粒球症、間質性肺炎、劇症肝炎・肝機能障害・黄疸、皮膚粘膜眼症候群、
中毒性表皮壊死症、けいれん、偽膜性大腸炎・出血性大腸炎、横紋筋融解症、
急性腎不全などがあります。

 

代表的な症状は、発疹、かゆみ、味覚異常、下痢、腹痛、めまい、肝機能障害などです。

 

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相互作用は次の通りです。

 

@併用禁忌:ピモジド、エルゴタミン製剤(エルゴタミン酒石酸塩、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩など)
A本剤で作用が増強される薬剤:ジゴキシン、テオフィリン、ジソピラミド、トリア薬(ワルファリンカリウム)、
ミダゾラム、カルシウム拮抗薬(ニフェジピン、ベラパミル塩酸塩など)、トリプタン片頭痛治療薬
(エレトリプタン臭化水素酸塩など)、リトナビル、イトラコナゾール、リファンピシン、シンバスタチン、
アトルバスタチン、スルホニルウレア系血糖降下薬(グリンベンクラミドなど)、コルヒチンなど

 

胃・十二指腸潰瘍の原因とされているヘリコバクター・ピロリというバクテリアの除菌に使われることもあります。
クラリスロマイシンの他には、アモキシシリン水和物とオメプラゾール
(またはランソプラゾール、ラベプラゾールナトリウム)が併用されています。

 

クラリスロマイシンが無効だった場合には、抗原虫薬のメトロニダゾールに変更します。

 

 

<その他の特徴ある薬剤の指導ポイント>

 

アジスロマイシン(ジスロマック)は通常1日1回、1回500rの服用を3日間継続することで、
7日間効果が続くお薬です(SRは1日1回。1回で7日間効果あり)。

 

尿道炎や子宮頸管炎には、1回1000rで使用されますが、
この場合には10日間効果が持続するといわれています。





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