薬剤師 半消化態栄養剤

半消化態栄養剤 〜栄養・電解質製剤〜


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栄養剤は、手術や病気などによって食事から栄養の摂取が困難な場合に、
必要な栄養素を補給するためのお薬です。

 

栄養剤には、消化を必要としない消化態栄養剤と若干の消化を
必要とする半消化態栄養剤があります。

 

代表的なお薬は、半消化態栄養剤(エンシュア・リキッド)です。

 

初期量は標準量の1/3〜1/2量とし、水で約倍量に希釈(0.5kcal/ml)して投与します。
以後は患者さんの状態により、徐々に濃度および量を増やし標準量とします。

 

 

使用上の注意は、このお薬は消化管での消化機能を必要とする半消化態栄養剤であるため、
服用にあたっては、胃、腸管の機能回復を確認する必要があります。

 

三大栄養素(糖質、たんぱく質、脂質)、必須のビタミン、ミネラルの必要量を効率よく
補給できるように配合されていますが、長期にわたって服用する場合、ビタミン、電解質
および微量元素の不足を生じる場合があるため、必要に応じでこれらを補給するよう注意が必要です。

 

このお薬には、牛乳由来のカゼインが含まれているため、
牛乳蛋白アレルギーのある患者さんは服用することができません。

 

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副作用で重大・代表的な症状は、ショック・アナフィラキシー症状があります。
相互作用についての報告はありません。

 

経腸栄養剤は消化態栄養剤と半消化態栄養剤に分けられます。
消化態栄養剤(エレンタール、エンテルードなど)は、デキストリンやアミノ酸、ペプチドなど、消化をほとんど必要
としない成分で構成されているため、消化能が低下している場合でも服用することができ、
クローン病などの消化管障害の患者さんに多く用いられています。

 

半消化態栄養剤は最終段階まで分解されていない成分で構成され、
若干の消化機能を必要とするため、重症の消化管障害がある患者さんは服用できません。

 

しかし、消化態栄養剤とは異なり、
アミノ酸やペプチド特有の味がないので服用しやすいという特徴があります。

 

製剤によって風味が数種類あるものや、風味付けのために混ぜて使用する
フレーバーミックスがある製剤もあり、患者さんの飲みやすさを向上させるための工夫がなされています。

 

エンシュア・リキッドには、バニラ味、コーヒー味、ストロベリー味の3種類があります。
いずれも開封後は密閉して冷蔵庫で保管し、使用期限は48時間です。





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