薬剤師 肝不全用栄養剤

肝不全用栄養剤


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肝不全用栄養剤は、肝機能不全患者の栄養状態の改善に使用するお薬です。
代用的なお薬は、肝不全用栄養(アミノレバンEN)です。

 

肝性脳症は、肝硬変や劇症肝炎などの肝障害が原因で起こる病気です、
症状は、眠気、意識障害、昏睡などで、体内のアミノ酸のバランスが崩れたり、
有害なアンモニアが体内に溜まることで起こると考えられています。

 

アミノレバンENは、アミノ酸、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル、微量元素が配合されており、
慢性肝不全患者のアミノ酸バランスを改善し、栄養状態を改善します。

 

使用時の注意事項は、牛乳由来のカゼインを含んでいるため、
牛乳に対してアレルギーのある人は服用できません。ご注意ください。

 

副作用で重大な症状は、低血糖です。代表的な副作用の症状としては、
下痢、腹部膨満感、嘔気、嘔吐などが報告されています。
相互作用については報告されていません。

 

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アミノレバンENの1日量(150g)で補充されるたんぱく質は40.5g、総カロリーは630kcalです。
残りの必要量については食事から摂取するよう指導しましょう。

 

このお薬は、夜食療法に使用されることがあります。
肝硬変におけるエネルギー代謝異常では、肝臓のグリコーゲン貯蔵低下や、
インスリン抵抗性などによって糖質の枯渇がおこりやすく、早朝空腹時に健常者が
3日間絶食したときと同程度の飢餓状態になるといわれています。

 

そのため、夜食療法では、就寝前に軽食(200kcal程度)を摂取し栄養代謝異常の改善を図ります。
肥満を防ぐため朝昼夕の食事量を調節し、1日摂取総カロリー量が増加しないようにします。

 

 

アミノレバンENの他に肝不全用成分栄養剤(ヘパンED)があります。
窒素源が結晶アミノ酸のみの肝不全用成分栄養剤です。

 

1日量(160g)で補充されるアミノ酸量は22.4g、
総カロリー量は約620kcalにため、残りの必要量については食事から摂取します。
服用にあたり、味が問題となることがあるため、フレーバーが用意されています。

 

 

アミノレバンENの服用ポイントは、水または50℃以下のお湯で溶かします。

 

熱湯(熱いお湯)では薬の成分が変化してしまう恐れがありますので、
必ず水またはぬるま湯で溶かして下さい。

 

苦みなどで飲みにくい場合は、好みに応じてフレーバーや繊維分を含む野菜などを混ぜて下さい。
溶かした後に保存する場合は、冷所に保存し10時間以内に服用して下さい。

 

注意事項としては、果物の生ジュースで溶かすと酸性のため、
薬が固まってしまう恐れがありますので避けて下さい。





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