薬剤師 高アンモニア血症治療薬

高アンモニア血症治療薬


このエントリーをはてなブックマークに追加  

高アンモニア血症治療薬は、体なのアンモニア量を減らすお薬です。

 

アンモニアが脳へ移行すると、ボーっとするなどの肝性脳症の症状が出てきます。
高アンモニア血症治療薬で代表的なお薬は、ラクツロース(ラクツロース)です。

 

肝臓には有害なアンモニアを解毒する働きがあります。

 

しかし、肝硬変など肝疾患になるとアンモニアの解毒がされず、
体内にたまり、やがて肝性脳症(眠気、異常行動など)が現れます。

 

ラクツロースは糖類の一種で、ヒトの消化酵素では分解できず、
腸内のビフィズス菌、乳酸菌によって作用・分解され乳酸と酢酸を生産します。

 

この乳酸と酢酸によって腸内が酸性になり、アンモニアを作る腸内細菌の働きを抑えるとともに
腸管からのアンモニアの吸収を抑えアンモニア量を減らします。

 

ガラクトースおよび乳糖を含むため、ガラクトース血症の方は注意が必要です。

 

 

副作用については、重大な症状の報告はありませんが、
代表的な症状として、下痢、腹鳴、鼓腸などがあります。

 

スポンサーリンク

 

相互作用として、血糖値を下げるα‐グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース)を併用すると、
腸内の未消化の糖類が増えてしまうため、下痢が起こりやすくなる恐れがあります。

 

また、これらの糖類は、ともに腸内細菌によって分解されるため、
腸内ガスの発生が相加する恐れがあります。

 

 

ラクツロースは、体内の水分を腸管内へ引き寄せる作用があるため、
下痢気味になることがあります(浸透圧性下痢)。

 

アンモニアは腸肝でも産生されるため、適度な軟便は治療上よいとされています。

 

1日2〜3回の軟便が見られる量に服用量を調節します。
下痢症状がひどい場合は、医師に相談するようにしましょう。

 

ラクツロース製剤には、ゼリー製剤もあります。(代表薬:カロリールゼリー)カロリールゼリー1個(16.05g)中には
ラクツロースが6.5g含まれており、シロップが苦手な患者さんには選択肢の1つとなります。

 

 

<肝性脳症の初期症状>

 

・集中力がなくなる
・夜眠れなく、昼間に眠い
・計算が苦手になる
・足がつる
・イライラしやすい、気分が不安定
・手が震える
・疲れやすい





このエントリーをはてなブックマークに追加