薬剤師 肝機能改善 胆石溶解薬

肝機能改善・胆石溶解薬


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肝機能改善・胆石溶解薬で代表的なお薬は、ウルソデオキシコール酸(ウルソ)です。

 

このお薬は、肝機能改善作用、胆汁の流れを改善する作用、
胆石を溶解する作用など幅広い作用があります。

 

胆汁酸は、脂肪の消化・吸収を助けています。
ウルソデオキシコール酸は、胆汁酸製剤と呼ばれるお薬で、
古くから使われている動物性生薬の「熊胆(くまのい)」の有効成分を化学的に合成したお薬です。

 

ウルソデオキシコール酸には、胆汁分泌を促進し、胆汁の流れを改善する作用、
消化不良の改善作用、肝機能の改善作用、コレステロール系胆石溶解作用があります。

 

この薬は、胆道閉塞のある方、劇症肝炎の方は症状が悪化する恐れが
あるため使用時には注意が必要です。

 

副作用として重大な症状は、間質性肺炎です。
代表的な副作用は、下痢、掻痒、腹痛、悪心、発疹、便秘、胃不快感などがあります。

 

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相互作用は次の様なことが報告されています。

 

・スルフォニル尿素系経口糖尿病用薬(トルブタミドなど)と併用すると、
スルフォニル尿素系経口糖尿病用薬の血糖降下作用を増強する恐れがあります。

 

・制酸薬(水酸化アルミニウムゲルなど)、高脂血症薬(コレスチラミン、クロフィブラートなど)と
併用するとウルソデオキシコール酸の作用を減弱する恐れがあります。

 

 

C型慢性肝炎の肝機能改善に使用することがありますが、ウルソデオキシコール酸には、
C型肝炎ウィルスを排除する作用はありません。

 

C型肝炎ウィルス排除のためには、インターフェロンによる治療が必要です。
コレステロール系胆石の溶解は、一般的に6ヵ月以上の長期間に渡って治療を行う必要があります。

 

また、胆石溶解後も服用を中止すると再発することがありますので、
医師の指示に従い継続服用することが大切です。

 

 

◆胆汁酸の腸肝循環とウルソデオキシコール酸(UDCA)の置換作用

 

胆汁酸は、肝臓で作られ胆のうを経て十二指腸へ分泌(流出)されます。
分泌された胆汁酸は、脂質を水に溶けやすい状態に変化させ消化・吸収を助けています。

 

その後、小腸の終末部から再吸収され、再び肝臓に戻ります。
これを腸肝循環と言います。

 

UDCAを反復服用すると、腸肝循環を行う胆汁中のUDCAの比率が上昇します(置換作用)。

 

胆汁中には、細胞障害性の強い胆汁酸もあるため、胆汁中のUDCA比率を
上昇させることによって、相対的に細胞障害性の強い胆汁酸が減少し、肝臓保護作用につながります。





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