薬剤師 膵疾患治療薬(蛋白分解酵素阻害薬)

膵疾患治療薬(蛋白分解酵素阻害薬)


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蛋白分解酵素阻害薬は、膵臓から分泌される消化酵素の働きを抑え、
膵臓の安静を保つお薬です。

 

膵疾患治療薬で代表的なお薬は、カモスタットメシル酸塩(フオイパン)です。

 

膵臓は、食物の消化を助ける消化酵素を分泌する働きや、血糖値を正常に保つインスリン、
グルカゴンなどを分泌する働きのある臓器です。

 

慢性膵炎は、消化酵素の過剰な働きによって膵臓自身を
消化して炎症を起こしてしまう病気です。

 

カモスタットメシル酸塩は、膵臓の消化酵素の働きを阻害し、膵臓の炎症を改善するとともに、
慢性膵炎の症状である腹痛、背部の痛みなどを改善するお薬です。

 

 

注意事項としては、絶食、絶飲を必要とする方では、飲み薬を服用すること自体が
物理的刺激となってしまい症状を悪化させる恐れがあるため注意が必要です。

 

 

副作用で重大な症状は、ショック、アナフィラキシー様症状、血小板減少、
肝機能障害、黄疸、高カリウム血症です。

 

代表的な症状は、発疹、掻痒、嘔気、腹部不快感、腹部膨満感などがあります。

 

服用時に上記の様な症状が現れた場合は、医師や薬剤師に必ず相談しましょう。
相互作用についての報告はありません。

 

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慢性膵炎の原因の多くは飲酒です。そのため、禁酒することが大切です。

 

 

また、脂肪を多くとると脂肪を消化するために、
膵臓の消化酵素の働きが高まり膵炎を悪化させる恐れがあります。

 

脂の多い食事は控えることが大切です。

 

◇慢性膵炎の病期

 

代償期(臓器の機能が維持できる時期) 非代償期(臓器の機能が回復できない時期)
膵臓の機能(消化酵素、インスリン・グルカゴンなどのホルモン分泌機能) 比較的保たれている(血中膵酵素上昇) 低下している
主な症状 上腹部痛、左背部痛など ・痛みは軽減または消失

・脂肪の消化不良による下痢
・膵性糖尿病の出現

治療 ・膵酵素を阻害して膵臓の自己消化を阻止する

・痛みの軽減を図る
・膵外分泌を抑制する

膵臓の機能補充を図る

(消化酵素やインスリンの投与など)

 

※非代償期は、より慢性膵炎が進行している状態です。
※代償期・非代償期の間の移行期は、両方の症状が現れます。





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